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「レンジマン」 全6巻 モリタイシ

  • 2009/05/24(日) 11:13:55

★★★★★ 打ち切りにするには惜しすぎるでしょ、サンデーさん。

RANGEMAN 1 (レンジマン1)RANGEMAN 1 (レンジマン1)
(2006/10/18)
モリ タイシ

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作品紹介
〜大塚錬児は、恋愛衝動過剰な高校2年生。
「運命の人」を追い求めて、失恋記録は100恋敗!だがある日、謎の老人「Dr荻窪博士」と出会い、悪と戦うヒーローとなる運命に…!
恋する力で地球を守る、そのヒーローの名は、ときめき戦隊RANGEMAN!!〜

サンデーを読んでなかったことが悔やまれるほど、好みの作品だった。

一目惚れをしては、フラれ。傷心のままに泣き続け、次の瞬間には恋に落ちる、そんな男、大塚錬児が主人公のハートフルラブコメ。

恋する想い、トキメキをパワーに変えて、地球に襲い来るメガネスターを倒すレンジマンに選ばれる錬児。
しかし、その変身に伴うリスクは高い。
恋する力を変身に使ってしまうため、戦いにパワーを使い果たして変身が解ける時には、ときめきを失ってしまい、相手のことを忘れてしまうのだ。
地球を守った暁には、好きな人のことを忘れ、恋をしていた事実も忘れてしまうという、悲しい連鎖の中で、恋をしては、戦い、また次の恋をする錬児、という流れで話は進む。

錬児のトキメキは半端ないため、戦いで負けることはほぼなく、地球を守るための戦い自体はおまけのようなもの。
面白さの主眼は、コロコロ気変わりする錬児の振られっぷりやヘタレっぷりを、デフォルメしたキャラクターで小ネタの積み重ねのような形で笑いを重ねていくコメディパート。
そして、錬児の何気なかっこよさを、シリアス調で魅せるシリアスパート。
その二つで成り立っている。
いわゆるちょっといい話系ギャグってやつだ。

レンジマンの戦隊メンバーを集めたりしながら、徐々に物語は進む。
後半は、ヒロイン役の国民的アイドル風香と、恋をしている間は他の女性に目もくれない錬児とのすれ違いをラブコメのメインにおきながら。
襲い来る敵、レンジマン結成やその目的の真実など、核心が明かされていきながら、戦隊メンバーも集まり話は佳境へ。

主人公もしくはヒロインなんかがやたら鈍感だったり、変な邪魔が入ったり、無駄に引き伸ばされたりするのが少年誌系のラブコメの定番だったりするもんだが、その辺は心配ないのが打ち切り作品。
とんとん拍子でストーリーは完結。落としどころにも概ね納得なのだが、全体的に良いできな分やはり後半の駆け足感は悲しい。

笑いあり、涙アリ、ラブコメありで、良くまとまった良作でした。

「きみといると」 1巻 かがみふみを

  • 2009/05/18(月) 20:14:21

★★★★☆   この作者の描く恋愛模様のキュンキュンする感じ。やめられん。

きみといると 1 (1) (アクションコミックス)きみといると 1 (1) (アクションコミックス)
(2009/05/12)
かがみ ふみを

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作品紹介(帯より抜粋)
〜最悪の出会い方。でもその出会いは2人にとって――。
胃腸が弱くてお腹を下すちょっと妄想癖のある岩井くん。
あるひ、どうしてもトイレが我慢できずに駆け込んだ、とある喫茶店で背がちっちゃくて、髪が短くて、笑顔の可愛いバイトの女の子と出会う。それ以来、彼の頭の中は、名前も知らない彼女のことでいっぱいに……〜

いつものかがみふみを節で安心、納得のでき。

最悪の出会い方から始まるラブストーリーと煽りにはあるが、なんてことは無い。ただトイレに駆け込んで少し恥ずかしい想いをしたというだけ。
妄想癖のある主人公とあるけど、なんてことは無い。好きな娘と手をつないで見たり、さまざまなシチュエーションのシミュレーションを頭の中でしてしまうってだけ。
ラブストーリーに変わりはないが、そのどれもが一昔前の中学生スケール。
そのなお子ちゃまラブストーリーを見てて楽しいのか?
答えは簡単。
そのうぶさがたまらなく愛おしいのだ。

目が合って、手を振り合って、名前を聞いて、そのたび頭の中は大騒ぎ。とにかく頭の中はお互いのことで一杯。でも恥ずかしくて、中々一歩を踏み出せない。
そんな二人の様子を、もどかしさを覚えつつ、ニヤニヤと二人の恋模様を暖かく見守っていく、それがこのマンガの正しい楽しみ方だろう。

舞台が喫茶店なので、たびたびヒロインのエプロン姿が出てきたりはするが、表紙絵を見てわかるように、絵柄はいわゆる萌えをアピールしたものではない。
であるが、シンプルながら暖かみのある画で、一喜一憂するキャラ達はとっても可愛い。

ラブストーリーというよりは、ラブコメ。
むしろ、こんな純真無垢な高校生達の存在を考えれば、ラブファンタジーといっても過言ではないジャンルのマンガかもしれない。
年齢を重ねる内になくしがちな、人を好きになった時の真っ直ぐな気持ちを真っ向から魅せてくれる、このマンガは、一級のニヤニヤエンターテインメントだ。
眩しすぎて目をやられるかもしれないけど。

「あねとむち」 全1巻 春日旬

  • 2009/05/09(土) 20:39:47

★★★★☆  表紙の絵、というか塗りに惹かれて表紙買い。

あねとむち (MFコミックス フラッパーシリーズ)あねとむち (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2009/03/23)
春日旬

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作品紹介
〜故あって貧乏暮らしを営む「愛」と「友樹」の二卵性双生児。
親の居ない環境で慎ましく暮らしながら、弟想いの愛はいつか友樹が社会に出た時に立派にやっていけるようにと、様々な手管を用いて、日々教育の毎日。想いの籠もった教鞭は文字通り痛みを伴って、今日も友樹を鍛え上げる!!〜

完全表紙買いだったので、中身について多少の不安はあったのだけど、結果オーライ。
表紙のクオリティと中身がまるで違うなんてことも無く、テンポ良くギャグを連発してくるタイプの良くできたコメディ。

設定としては、父親に一癖あったがために弟にはそのようになって欲しくないとの思いから、巨乳の愛が友樹を何かにつけて罠にハメ、正しく突っ込めたら飴、騙されたら鞭が振舞われるという設定。
それに則って様々な展開が用意されるわけだけど、この姉貴が、とってもファンキーに過ぎる。
ネコミミをつけて登校してみたり、雨が降ってるからスク水で帰ってみたり、一見露骨な萌え路線押しなのかと思いつつも、ソレをマジで実行している姉というぶっ飛びキャラでギャグとしても両立してくる。

序盤はコメディとしてその流れを読者に理解させつつ、じょじょに現れてくるのはブラコンであるという愛のもう1つの側面。
友樹の言動にやきもきしながらも、友樹の将来を憂いて鞭を振るう愛という展開が見え始めてくると、このマンガのちがった魅力が見えてくる。
魅せることも充分可能なこの画で、姉×弟のいわゆるツンデレ萌えを見せてくれる。
色気づいた友樹に対して嫉妬心を抱きながら、鞭を振るい続ける愛は笑えるし、可愛い。

1つ文句というか、残念な点は、1話完結な作りで進んでいくのはいいんだけど、ストーリーのようなものが薄いところか。
姉の行動の動機でもあり、失踪をしたといわれてる双子の父親との確執など消化不良な点が残る。
巧くはまったお約束展開だったし、キャラにも魅力を感じられたのでもう少し長く見ていたかったなぁ、と。

作者の次回作に期待したい、というところかな。

作者さんのサイトを見つけました。
画が載っていたり、短編のマンガが載ってるので気になる方は。
ぽんちょもじゃー

「幽霊旅行代理店ソウルメイトツーリスト」 全4巻 作根本新 画ふる鳥弥生

  • 2009/05/08(金) 07:51:29

★★★★☆ 今更ながら全巻読んだので、レビュー。

幽霊旅行代理店ソウルメイトツーリスト 1幽霊旅行代理店ソウルメイトツーリスト 1
(2006/01/23)
ふる鳥 弥生根本 新

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幽霊旅行代理店ソウルメイトツーリスト 2 (2) (シリウスコミックス)
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幽霊旅行代理店ソウルメイトツーリスト 4 (4) (シリウスコミックス)

作品紹介
〜霊感がありながら、霊が苦手な少女遠野真理子。彼女を主人公に、幽霊に旅行を案内し未練を解消、成仏を促すという幽霊旅行代理店で働くことになる。
臆病な女子高生添乗員が幽霊たちのふれあいを通して、成長していくハートフルコメディー〜

幽霊を旅行に連れて行くというテーマを通して、未練の残った霊という存在と触れ合うことを自然な展開にし、ヒューマンドラマを展開されていく。
霊だって生前は生きていた人間で、自分とそんなに変わらないんだと、霊を避ける遠野が理解し成長していく様はベタではあるが、見ていて小気味がいい。

幽霊旅行というのを取っ掛かりの発想に止めず、霊にモノを渡せる「ご霊前セット」「お焚き上げ」や霊の依り代の「添乗旗」、などギミックにも凝っていてストーリーと絡めてきているのは巧い。

後半は、国交省管轄「特殊魂魄引導機関」といった霊に対するスタンスの違いで対立する「敵」のような存在が出現したり、代理店の同僚竹中正人とのラブコメや、正人の過去話、幽霊になれた真理子と周囲の人間との確執を描いたストーリーなど、緩やかに物語は移行していく。
一つのエピソードを1〜3話程度を使って綺麗に消化しながら、全体として徐々に完結へと向かっていく構成は、全4巻という巻数ともあいまって、非常に卒なくまとまっている。

丁寧に描き込みがなされ、透明感と色気のある線で描かれた画面は飽きが来なく、キャラクターたちの豊かな表情や心理を鮮やかに表現している。
話、画共に、中々の水準で綺麗に纏まった作品。
読んでて楽しい作品であることは確かであるし、シリウスの初期に連載された短めによく纏まった作品の醸す「隠れた佳作」という存在感がマンガ好きにうれしい作品。

「ファンシーGUYきゃとらん」 1巻 くぼたまこと

  • 2009/05/02(土) 20:18:26

★★★★☆ ヒーローモノでなくとも、相変わらずのくぼた節で、安心のでき。

ファンシーGUYきゃとらん 1 (1) (アフタヌーンKC)ファンシーGUYきゃとらん 1 (1) (アフタヌーンKC)
(2009/03/23)
くぼた まこと

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作品紹介(公式より)
アニメも大人気! 『天体戦士サンレッド』のくぼたまことが描くファンシー キャラたちの生活感全開ギャグ!!
待望の第1巻がついに登場! きゃとらんのビンボーくさ〜い笑いはクセにな るよ! ぜひ、読んでみてっ!!

サンレッドとはうって変わって、今度はファンシーモノ(?)
ファンシーキャラクターとして様々な芸能活動をする主人公きゃとらんの視点でファンシーキャラクター達の夢を売るきらびやかな仕事と貧乏な現実を描く相変わらずの庶民系ギャップギャグ。

ギャグの作り自体はサンレッドとあまり変わらない。
悪の組織フロシャイムがやけに庶民的であるように、ここに登場するファンシーキャラクター達も可愛いふりしてとっても貧乏。
弁当を食べるためだけに現場にいってみたり、売れっ子の先輩のまっくんさんにおこずかいを貰ってみたり、売れない芸能人は色々と大変。
業界の裏側という見せかたで芸能人の素顔を描くというギャップももちろん面白いのだけど、加えてそれがファンシーキャラという可愛さとシュールさ。

小ネタでゲスト出演してるサンレッドのウサコッツもそうだけど、この人の描くこの手のキャラクターは可愛いな。
デザインもそうなんだけど、やっぱりこのギャップが可愛さを倍増させてるな。

ギャグマンガのレビューって長々書けないけど、まぁいつものくぼた節ですよということで、好きな方にはお薦め。
逆に言うと、相変わらずを楽しむというか、良くも悪くもファンアイテムな気がするので、そうでない方にはあまりお薦めはできないかも。
雑誌に載ってると箸休めによいって感じかも。