「PEACE MAKER」 1巻 皆川亮二

  • 2008/01/21(月) 01:55:08

ここからどれだけ面白くできるのか、不安と期待が混在。

PEACE MAKER 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)PEACE MAKER 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
(2008/01/18)
皆川 亮二

商品詳細を見る

作品紹介
〜一瞬の速さが生死を分ける『決闘』の関兄突如現れた謎の男、ホープ・エマーソン。
父から受け継いだ『ピースメーカー』と脅威のドローテクニックを武器に、兄を探すための壮大な旅が今始まった…!〜

壮大な旅と謳われると少し疑問符が残らないわけでもないけど、しっかりした世界観が構築されていて、安心して読めるのはさすがに皆川亮二かなといって印象。

メインはガンアクションなんだけど、アホみたいに弾を撒き散らし、その中を補正の掛かった主人公が駆け回るといった最近流行のモノとは随分と毛色が違う。
西部劇の世界と「決闘」という設定を持ち出し、速さと正確さが命のガンアクションに仕立て上げられている。

本来アクションモノで銃って活かすことが凄く難しい武器設定だと思うんだよね。
だから奇抜な形の銃とか、何発食らっても死なない敵とかそういうギミックに頼らざるを得ないと思うんだけど、このマンガは違う。
派手な立ち回りがない分、画的なインパクトは薄いのかなとも思うけど、一瞬の勝負の世界における緊張感やコンマの世界の駆け引きなどがしっかり演出されている。
後は、あのシンプルな武器で戦闘のパターンをどれだけ用意できるかかな。
敵集団はかなり変化球で来そうな匂いはしてるけど。

問題はストーリーかな。
主人公の性格もあいまってどうもフワフワしてる感は否めないんだよな。キャラ自体はいいんだけど。
まぁ時代が時代だし、あんま壮大な話にもできないだろうけど、すこし主人公の回りで話が展開しすぎてて都合よすぎないか、とかちっちゃくまとまってるっていう印象は受けた。
まぁ、まだ1巻だし、ストーリーについてはどうこう言える状態でもないけどね。

とりあえず1巻買って、もういいやとはならなかったし、今後に期待。

「終末のフール」 作伊坂幸太郎 画塩塚誠 

  • 2007/12/19(水) 10:10:28

無理にマンガ化する必要性もなかった気はするなぁ。

終末のフール (ヤングジャンプコミックス)終末のフール (ヤングジャンプコミックス)
(2007/12/19)
伊坂 幸太郎、塩塚 誠 他

商品詳細を見る

あらすじ
〜8年後、小惑星が地球に衝突し、人類は滅亡する。
人間たちの狂ってしまった心の均衡は、土地に荒廃を呼び世界から希望という光を奪った。
混乱期を経て「終末」まではあと3年。
残された時間を人間たちはどの様に生きるのか?〜

帯にはコレを伊坂幸太郎の傑作SFとしてるけどコレはSFか?
あくまでこの設定に意味はなく、要は人間の生き様を見せるためのギミックでしかないし。

残りの人生が限られる人間がどう生きるか。
なにかに向かって努力することの意味を見出せない。
そんな世界で人は死ぬことが決まってる中「生きる意味を見出せるのか?」ってテーマ。

オムニバス形式で、いろんな人間のエピソードを見せていくって言う形式をとってるんだけど、このマンガを読んだときに思ったのは「浅野いにお」っぽいなぁって感じた。
ただ「浅野いにお」のマンガを読んだとき以上の感覚は得られなかった気がする。
閉塞した絶望感と、無根拠な希望、それが同時に存在するような世界観。
そんな感じのは共通してるんだけど、なんかなぁ共感できなかったというか、このマンガに出てくるメインのキャラクターたちの生き様ってのがあまりにも真っ当すぎる気がした。

死を目の前にして、それでもあきらめず前に進もうとする。
死が決められたものだからこそ、必死に生きようとする。
確かに、そんな生き様カッコいいし、美しいとも思うんだけど、押し付けな気がするというか、余りにもな美談ばっかりをエピソードとして、何個も見せられてもっていう嫌悪感は最後までぬぐえなかったなぁ。
「浅野いにお」のマンガも、最終的にはそっちの方向に流れるような気もするんだけど、いやみな感じがしないのは画の力が大きいんだろうか?

原作を読んでないので、なんとも言えないけど、このマンガの言わんとするところを余すことなく伝えらているのは小説のほうじゃないかなと思った。
伊坂幸太郎の作品は他にも「魔王」とかがサンデーでやってるけど、この人の小説って、実写化には向いてる気がするけど、マンガ化には向いてないような気がする。

「ハチワンダイバー」 1巻 柴田ヨクサル

  • 2007/11/06(火) 14:07:56

プライベートでの懸念事項が解消したので、新しいシリーズに手を出してみた。

ハチワンダイバー 1 (1) (ヤングジャンプコミックス) ハチワンダイバー 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
柴田 ヨクサル (2006/12/19)
集英社

この商品の詳細を見る

評判がいいのは知ってたので、購入。

あらすじ
〜棋士を目指すものたちの集まる奨励会に身を置いていたが、プロへの夢破れ、賭け将棋(真剣と呼ばれる)で細々と食っていた男、菅田健太郎。
菅田はある日アキバの受け師と呼ばれる真剣師と対局をし、敗北を喫する。
自分の唯一のプライドを壊された菅田は悩み苦悩し、全ての誇りを捨てて真剣師として生きていくことを決意する。

結論から言うとコレは将棋マンガではない。
将棋に生きる人間をメインに描いては居るが、局面や戦略の説明などはいっさいない。
そこに在るのは人間と人間のぶつかり合い。
賭け将棋を舞台にそれに生きる人間達を描いているんだけど、とにかく熱い。
今までの人生全てをかけてきた将棋で負けた主人公。
数十万と言う金額で将棋を指しあう真剣師達。
プロの世界ではなく、こんな世界も将棋にはあるんだなとちょっと驚き。どこまで現実的なのかはわからないけど。
このマンガにおいて将棋は盤上の遊戯などでは決してなく、人間を賭けた戦争の舞台となっている。

細かいつっこみはなくはない。
その中でも一番の突込みどころは将棋そのものは全然描いてない事かな?
将棋は勿論さしてるんだけど、局面、戦略の説明とかは一切されてないんだよね。そこは将棋マンガとしてはどうかと思う。
かと言ってその部分をちゃんと描けって事でもなくて、このマンガはそういう細かい突込みをするような人は読まない方がいいって言うか、勢いを楽しむマンガだから、そこは問題ないと思う。
ただこのマンガを将棋マンガとして売ることはやっちゃいけないと思うんだよね。
それは軽く詐欺になる気がする。だってこのマンガ将棋マンガじゃないからw

このマンガ、熱さを求めるならうってつけかな。人を選びそうではあるけど。

どうでもいいっちゃいいんだけど、台詞とかの文字がでっかいのはなんとかならんのだろうか。