「宇宙兄弟」 1巻 小山宙也

  • 2008/04/13(日) 23:27:57

宇宙兄弟 1 (1) (モーニングKC)宇宙兄弟 1 (1) (モーニングKC)
(2008/03/21)
小山 宙哉

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あらすじ(裏表紙より抜粋)
幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。
2025年、弟約束どおり宇宙飛行士となり、月面第1次長期滞在クールの一員となっていた。
一方会社をクビになり、無職の兄・六太。
弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる。

30歳からの再スタート。
哀愁漂うおっさんが自問自答を繰り返し、自分には何があるのか。夢を追いかけるとはなんなのか。
兄としての矜持。大人になってわかってしまった現実。
そんなしがらみと戦いながらも、子供のように「火星へ行く」という夢をかなえるためにがむしゃらになって突き進む。

「いつから夢を叶わないものとして、諦めてしまったのか」なんてテーマは、いかにもいい大人が読んで、心にモヤモヤとした波紋を残しそうだなって印象。
でもって、読んでみると、やっぱり心に刺さるんだなコレが。
でもそれが説教臭く感じなくて、厭味を覚えないのは、巧いコメディタッチと主人公六太の人間臭さあふれ出るキャラクターの魅力なんだと思う。

スタートを踏み切るところから、実際に宇宙飛行士としてJAXA(宇宙航空研究開発機構)による選抜試験へと挑むって流れはものすごく速くて、宇宙飛行士になるってことの困難さとかその辺のリアリティは抜けてるかもしれない。でも、そこは問題じゃないのかな?
あくまで「夢見るおっさんコメディちょっといい話風味」って感じのテイストなんだろう。
そう考えればテンポ良く話が進むから、読んでて退屈しないし、随所に散りばめられた小さなギャグも、くすりとした笑いを誘うのに十二分な役割を果たしてる。

純粋に物語を楽しめて、ちょっと心に残るものがある。
そんな感じのいい作品。すっきりまとまってくれたら言うこと無しだな。

「聖☆おにいさん」 1巻 中村光

  • 2008/01/23(水) 01:54:59

この連載を知らなかったから、買い逃すところだった。

聖☆おにいさん (モーニングKC)聖☆おにいさん (モーニングKC)
(2008/01)
中村 光

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作品紹介
〜目覚めた人ブッダ、神の子イエス。
世紀末を無事に越えた二人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。
近所のおばちゃんのように細かいお金を気にするブッダ。
衝動買いが多いイエス。
そんな「最聖」コンビの立川デイズ〜

面白いな、コレ。
ギャグマンガをレビューするのって難しいなって毎回思うけど、とりあえずガチで笑える。
「荒川アンダーザブリッジ」はストーリー性とか感動系エピソードとかちょこちょこ入ってくるけど、このマンガはとにかくギャグだし、打率が高いから安心して笑える。

登場キャラの挙動ももちろん面白いんだけど、さらに「ブッダ」と「イエス」というキャラが強烈。
ブッダネタ、イエスネタがここまで豊富にイジれるモンなのなのかと思った。
普通の小市民的な小ネタの連発も面白いんだけど「ユダに裏切られた云々」とか、このキャラデこそのネタは本気で笑えるね。

このキャラクターは史実、伝説含めてエピソードが沢山あるからネタは出しやすいのかもしれない。
仙台にキリストの墓があるとか、いじってきそうだな。

掲載誌がモーニングの増刊だからスパンが長いってことくらいかな。気になるのは。
まぁヤングガンガンでも連載してるし、仕方の無いことか。
わりと読む人を選ばない、いい作品だと思うので、興味のある方はぜひ。

「僕の小規模な生活」 1巻 福満しげゆき

  • 2007/12/25(火) 15:38:09

この人前から知ってたけど、読んだのは初めて。面白いかも。

僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)
(2007/12/21)
福満 しげゆき

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作品紹介
〜売れない漫画家が、妻に養われながら、肩身の狭い思いしながらマンガを描き続ける。
編集者の煮え切らない態度にむしゃくしゃしたり、金に困ったバイト先で、変な先輩風を吹かせたり。
小心者なのに、変なところで強気な一一面を見せたりする。
弱弱しくも懸命にマンガを描く私小説的エッセイマンガ〜

説明はし辛い面白さだなぁ。大笑いではないんだけど、一つ一つのしぐさに共感なり反発なり覚えられるから、ついつい夢中になって読んじゃう。

妻に働かせているという身分にもかかわらず、保温ジャーのスイッチを入れっぱなしを怒られて、反発し妻にヒステリーを抱かせたり。
バイト先の同僚でイラストレーターを目指してる若者に上から色々グチグチ言ったり。

プライドは高いけど、それを他人とのコミュニケーションで出す事ができるような強気ではいられない。そんなギャップを小さなコマと大量のネームで表現してる。
一般受けするようなマンガだとはとても思えないけど、へんな中毒性があるのも確か。

この人の他の作品を読んだことは知らないけど、まぁこのマンガはわりと意図してこっち側に寄せてあるんだろうな。
だからこそ決して明るくはないけど、「面白い」ってモノになってるんだろうな。
他の作品も興味あるんだけど、ちょっと手を出すの怖いなぁって気もする。

興味ある人はまずは立ち読みなりでどうぞ。

「GIANT KILINNG」 3巻 作綱本将也 画ツジトモ

  • 2007/10/26(金) 22:47:57

1,2巻をプッシュしてたかなと思ったんだけど、3巻の発売は割りと穏やかだったな。もうちょい売れてもいい気がするけど。

GIANT KILLING 3 (3) (モーニングKC) GIANT KILLING 3 (3) (モーニングKC)
綱本 将也 (2007/10/23)
講談社

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と言うことで、Jリーグを舞台に弱小チームがのし上がる、監督が主人公の異色サッカーマンガの3巻。

Jリーグを舞台にすると言うことで、1,2巻を読んだときに一番気になった試合のテンポをどうするのかということだったんだけど、それは杞憂だったな。
ハイライト的にポイントポイントを描写すると方法で、テンポよく試合が進む。
Jリーグの試合が1戦1戦重要じゃないとはもちろん言わないけど、連載で1戦1戦しっかりやられたら、はっきり言って話にならないから、その点はよかった。

あと気になるのは日本代表の存在をどう絡めるかだよな。伏線っぽいのを色々を張ってたけど、どうなのかなその辺。
日本代表になると、主役であるETU(イースト東京ユナイテッド)のことばかりは描けないし、どうするのかねぇ?

かっこいい必殺フェイントで抜き去るとか、超人的なキープ力によるスルーパスとか、ネットを突き破るシュートとかないから少し試合にメリハリが無いかなとも思うけど、あったらあったで困るしなぁ。

とりあえず1年目でETUが優勝という展開にならないのなら、清水エスパルス優勝させてくんねぇかなw
レッズはやめて欲しいなぁ、なんてすっごい主観的な希望を抱いたりして。

「GIANTKILINNG」1,2巻レビュー

「週間石川雅之」 石川雅之

  • 2007/10/11(木) 23:45:46

週刊石川雅之 (モーニングKC) 週刊石川雅之 (モーニングKC)
石川 雅之 (2003/02/21)
講談社

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アニメのもやしもんが始まるからって訳でもないけど、自分の中で最近なにやら石川雅之づいてる。
とりあえずもやしもん以外の単行本も全部集めてみたので、レビューをしようかなと。

もやしもんの面白さってなにって言われれば、細かなウンチクとか、変なトコロまでリアルに描かれてる農大キャンパスライフとか、まぁ出てくるけど、石川雅之の面白さってなに?って言われるとちょっと答えに詰まるかも。と前までは思ってた。
で、この本を読んで確信。石川雅之って作家は話作りが上手いんだな基本的に。そんでもってそれを上手くまとめて魅せる構成が上手いんだ。
テンポが良くて、展開にまったく無駄を感じない位だしね。

週間石川雅之は以前にモーニングに掲載された短編をまとめた短編集になってる。だから話の内容とかは説明しづらいんだけど、それぞれの短編を読んでて抱く感想は、上手い具合にまとまってるなぁって事。

画きこみの多い画は一瞬ギャグっぽくは無いけど、崩し方が上手いからシリアスにもギャグにも対応できる画だし、しかもそれを1人で画いてるっていうから凄いよな。

ちょっとベタっぽい笑いと共に、キャラのしぐさだったり会話の間だったりして細かい笑いを重ねてきた上で、話の大オチが最後にしっかり来る。なんかすごい安定感を感じるんだよね、この人の短編って。

行間を表現するのも上手いし、日常の間隙を突いてくるような話もあるし、時代物なんかもあったりして物語の幅が広い。
この人の短編はいくらでも読み続けられるかも知れないなぁ。

もやしもんで忙しいのかも知れないけど、また短編画いて欲しいもんだ。