「モンスターキネマトグラフ」 1巻 坂木原レム

  • 2008/01/28(月) 10:27:22

意外と面白い。掘り出し物かな。

モンスターキネマトグラフ (リュウコミックス)モンスターキネマトグラフ (リュウコミックス)
(2008/01/19)
坂木原 レム

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作品紹介
〜妙齢の女性マミヤさんは…興奮すると怪獣に変身してしまう特異体質!
戦争中は軍に平気として利用され、戦後も政府の生物化学研究所管理下に置かれている。
美女から怪獣へ〈あんぎゃあー♪〉と変身…。
数奇な宿命を負ったマミヤさんの幸せとは…!?
実力はルーキーの初コミックス。

設定からして意味がわからない。
興奮すると怪獣になる?生物兵器の女性?そんでもってキネマ?
表紙や裏表紙の説明でははっきり言ってなんのこっちゃまったくわからない。
怪獣モノなのか?映画モノなのか?人間ドラマなのか?
そもそもギャグなのか?シリアスなのか?
右も左もわからず読み進めていくと、いつのまにかこの不思議な世界観に入り込んでしまってる。

しかもこのマンガの凄いところは、それらの答えは最後まで読んでもわからないところ。
すべての要素が詰まっていて、そのバランス加減が絶妙すぎるから。
生物兵器としてのマミヤさんが幸せを掴むためにはという問題を深く掘り下げていくとどうしても重くなりがちなんだけど、ソコをあえて突っ込むようなことはしない。
随所にコメディータッチを用いて、かつギャグマンガにならないように、ギリギリのラインを付いてくる。
設定の突拍子の無さに比べれば、物語の全体的な展開は当たり障りのない感もあるけど、高い画力と演出もあいまってしっかり感動できる。

看板に偽りなし。実力派ルーキーというのは本当だったって感じかな。
とはいえ、商業デビューが初めてで、同人作家としては結構なレベルにあったみたいだけど。
この人は期待できる作家さんかもしれない。

「探偵綺譚」 石黒正数

  • 2007/12/25(火) 14:53:48

それ町でおなじみの石黒正数の短編集。

探偵綺譚~石黒正数短編集 (リュウコミックス)探偵綺譚~石黒正数短編集 (リュウコミックス)
(2007/12)
石黒 正数

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作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜<嵐山歩鳥&紺双葉>おなじみ先輩後輩コンビが友人失踪のミステリーに挑む!
ファン待望の表題作を始めとして、石黒正数の多彩な魅力を満喫できる前11作品+α収録の傑作短編集!!〜

収録誌が多岐に渡るってことで、様々なノリ短編が楽しめる。
飄々としてるっていうのかな?ギャグをギャグとして見せてないような笑いは、じわじわ来て、しっかり心をつかまれる。

シリアスなのかギャグなのか、はっきりしないまま話は展開していって、最終的におバカな閉め方をするストーリーは独特の読後感をもたらしてくれる。
なんかもやもやするんだけど、不快じゃない感じ。
多分行間みたいのが詰まってるんだと思う。
その行間は突き詰めていくと、そこまで深いものを孕んでるわけじゃないんだけど、それを感じられることが心地いい。

短編だからこその話というか、それ故の面白さが詰まってるし、笑い一辺倒でもないけど「それ町」好きな人にはいいんじゃないでしょうか?