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「もやしもん」 6巻 石川雅之
- 2008/02/27(水) 15:43:54
![]() | もやしもん 6―TALES OF AGRICULTURE (6) (イブニングKC) (2008/02/22) 石川 雅之 商品詳細を見る |
前巻のあらすじ
許婚との婚前旅行にと半ば強引に連れ去られた遙を救出するため、沢木、美里、川浜の三人は一路フランスへ。
遙の行方を追い、フラン国内を奔走する三バカの前に現れたのは、第3の蛍、マリーだった。
勝手のわからない異国の地で、遙を取り戻すことは出来るのか!?
巻を追うごとに、展開やキャラクターが膨らんでいくので、次が気になってしょうがない。
まさか農大を舞台にした物語で、フランスに行くことになろうとは。
6巻も相変わらず見所たっぷり。
第3の蛍ことマリーの出現とフランスにおけるワイン事情。
遥と許婚龍太のイザコザ。
これでもかと詰め込まれた薀蓄。
そして何より、美里と遥の進展(?)かな、今回の見所は。
短編集を読んでればこの人のストーリーを作る力と、その構成力は実感できるんだけど、もやしもんの魅力はやっぱりキャラだよな。
特に沢木、美里、川浜の3人組の珍道中は見ていて面白い。
間抜けな上に、決めるところはきっちり決めてくるとことか、ホントカッコイイよな。
とりあえずフランス出張編は6巻で、おわって次巻以降はまた、農大を舞台に戻すんだろうけど、展開は全然読めないな。
今回フランスのワイナリーに関わったことで、沢木の中にももやし屋の跡継ぎとしての意識がちょっと芽生えたような気もするし、発酵蔵での本格勉強に入るのかな。
日本に帰ってきたことでおなじみのオリゼーとかもまた出てくるし、にぎやかになりそう。
さて、読み飛ばしてた薀蓄部分も含めて、もう一回じっくりよみなおそうかな。
「たいようのマキバオー」 3巻 つの丸
- 2008/02/25(月) 16:19:37
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あらすじ
〜一度はダービーを目指すが、高知競馬のために断念したマキバオー。しかし黒潮ダービーへの思いを断ち切れずに悩んでいた。
一方バットは耕地競馬のアピールのために、遠征を決める。だが遠征先のさきたま杯には、前回の黒船賞でバットを破ったライバルが出場し…〜
2巻のレビューで早く展開が動いてくれって書いたんだけど、期待通りになってくれた。
2巻までマキバオーの客寄せパンダとしての自分と競走馬としての誇りの二つを天秤にかけた葛藤。
目玉もなく、実力も低いと思われ、経営が貧窮している地方競馬の実情。
この二つの閉塞感、をじわじわと描いてきたかいがあったというか、そのフラが爆発した3巻。
マキバオーとハヤトの決意。サラブレッドとして勝ちに行く走りを心に決め、本格的なトレーニングに入るマキバオー。
高知競馬の実力を見せるため、JRA主催のさきたま杯への遠征を決めるゴールデンバット。
といい感じの展開。
物語の順序はゴールデンバットが先で、マキバオーの秘密特訓&レースでの活躍は次巻以降に持ち越しという展開には相変わらず焦らされるが、中央競馬でのバットの奮闘を受けて力の入るマキバオーの「本当の」実力というのもかなり見もの。
2巻での黒船賞、3巻でのさきたま杯としっかりとレースを魅せつつ、ライバル馬同士の紹介であったり今後の展開に影響してくるであろう確執の生産と展開の無駄がない。
もうちょっと馬の顔が見分けつき易かったらいいなぁとは思う。
まぁ現状でも結構差別化して描いてはいるんだろうけど、イマイチ覚えられないんだよなぁ。自分だけかな。
3巻、そして4巻での新生マキバオーのデビューでやっとダービーへの道が開けてきたなという印象。
地方競馬を中心にして描くとは言ってたし、世界レベルでの戦いまで描くつもりはないのかもしれないけど、やっぱりダービーくらいは目指して欲しい。
大きな目標が出来たことで、いっそうモチベーションがあがってきた。
「3月のライオン」 1巻 羽海野チカ
- 2008/02/25(月) 15:45:24
羽海野って「うみの」読むんだね。ハチクロを読んでなかったから知らなかった。
![]() | 3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス) (2008/02/22) 羽海野 チカ 商品詳細を見る |
作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜主人公は、東京下町に一人で暮らす、17歳のプロの将棋の棋士=桐山零。
しかし、彼は幼い頃、事故で家族を失い、深い孤独を抱えた少年だった。
そんなコレの目に現れたのは、あかり、ひなた、モモの3姉妹。
彼女達と接するうちに零は…。
様々な人間が、何かを取り戻していくやさしい物語です〜
なんで将棋をモチーフにしたんだろうな?とも思ったけど、深く深く思考しながら勝機を見出すっていう競技と心の葛藤を描く物語ってのはなかなか相性がいいのかも。
主人公の零を中心にした、群像劇では登場人物が皆、様々な悩みやつらい過去を抱えながら生きている。
その零を取り囲むキャラクター達が非常に魅力的なので、キャラクター同士の関係性が非常に自然で、その会話とかを見てるだけで楽しい。
キャラクターの立たせ方が巧いってのもあるんだけど、この羽海野チカという作家さんはギャグというか、コメディーを描くのが凄く巧いんだな。
日常の細かな仕草や会話のシーンで笑いを演出させられるってのはとても大きいメリットだと思う。
それによって、読んでて楽しいのももちろんだし、なにより人間ドラマを描くにあたって、いいメリハリが利いてくる。
細かいギャグのセンスが安定してる人の作品ってのは安心して読めるな。
1巻はとりあえず桐山の置かれてる環境と彼の周りの人間達の紹介ってところで一段落。
過去になにがあったのかも、ちらちら見せてきてはいるけど、核心に触れるのはまだ先かな。
それと気になったのは1巻ではあまり恋愛のフラグが感じられなかったこと。
恋愛要素はなしで行くのかな?なしはなしでいいけど、やっぱりあった方がいいような気もするなぁ。
個人的には主人公がルックス的にもキャラクター的にもストライクだったし、物語の展開も面白かったので、今後に期待。
にしてもなんでコレが「ヤングアニマル」なんだろう?
「DMC」やら「ふたりエッチ」やら「ベルセルク」と一緒に載ってるって…シュールだなぁ。
「中村工房」 全3巻 中村光
- 2008/02/23(土) 15:32:20
![]() | 中村工房 (ガンガンWINGコミックス) (2002/11) 中村 光 商品詳細を見る |
作品紹介
〜「荒川アンダーザブリッジ」「聖☆おにいさん」等、最近にわかに注目を集める気鋭の作家「中村光」の原点。
様々なキャラ、シチュエーションに富んだ勢い溢れるショートギャグが満載。
ハズレなしの短編作品集〜
作品紹介で「荒川アンダーザブリッジ」を引き合いに出すのは、作品が出た時系列的にもどうかなとは思うのだけど、この人の出世作は多分「荒川UTB」なんだろうな。
ということで、自分も含めそういうルートでこの作品に入ったひとも多そう。
中身的にはとにかくギャグ。変なキャラが一杯のギャグ。
短編のギャグを単行本三冊分ネタ出しするのってかなり大変なんじゃないかなぁと思うんだけど、凄いのはほとんどハズレがないところ。
もちろん笑いのツボなんて好みが分かれるモノではあるから、一概には言えないけど、1つでも笑えたら、他の全部のネタも笑えるような作品だと思う。
この中村光って作家の笑いのセンスにちゃんと軸があって、ソレがぶれてないんだろうなという印象を受けた。この人の作品で面白いと感じるものがるのなら、この作品も買っハズレはないと思う。
「聖☆おにいさん」なんかの平積みを見かける割に、この作品はあまり市場に出回ってないような気もするけど。
「ホントはストーリーマンガを書きたい」とこの作中で本人が語っているが、次回作の「荒川UTB」ではその要素もきちんと盛り込まれていて、しかも、ソレによってギャグのとメリハリが生まれて功を奏している。
センスに信頼が置ける作家さんの作品は安心して読めるのがありがたい。
自分だけかもわからないが、中村光という作家が、同じスクエニ系出身であり、女性ギャグマンガ家という共通点も相まって「金田一蓮十朗」とかぶってしまうことがある。
それだけに、今後の方向性は気をつけて欲しいなとも思う。
「ハレグゥ」シリーズはもう完全に道を見失ってると思うから…。
「一瞬の風になれ」 1巻 原作佐藤多佳子 作画安田剛
- 2008/02/20(水) 23:34:08
原作は読んでないけど、「オーバードライヴ」好きとして作者買い。
![]() | 一瞬の風になれ 1 (1) (少年マガジンコミックス) (2008/02/15) 安田 剛士、佐藤 多佳子 他 商品詳細を見る |
作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜夢を失った元サッカー少年神谷新二。
練習嫌いの天才スプリンター・一ノ瀬連。
二人の少年が共に走りはじめたとき、焼け付くような青春ドラマが幕を開ける。
本屋大賞1位を謳ってるんだから、ストーリー展開で面白くないはずはないw
という期待のもと買ったんだけど…。
掴みはまぁまぁって感じ。
少し主人公神谷のキャラが自分と合わない感じはしたけど、他は問題ないかな。
ただこの主人公のキャラクターがネックになりそうな気はする。
小説原作でマンガにするとどうしても展開が速くなるし、読むスピードもマンガのほうが格段に早いから、しっかりとキャラに感情移入した状態で山場にもっていくことが出来るかな?って気はする。
加えて熱いんだか軽いんだかよくわからない主人公のキャラクターと来てる。
今まで自分のアイデンティティだったサッカーを捨てるところにしても、充分な掘り下げがあったような気もしないし、テンポが速いのは歓迎なんだけど、浅くならないかが心配。
せっかく、キャラクターに色々背負わせて、話を重たく、展開を遅くするのが得意な安田剛をコミカライズで起用してるんだから多少のオリジナルエピソードを入れるのも一つの手かなとは思う。
原作そのままマンガはあっさりしすぎる気がするな。
まぁ原作を読んでないからこそ言えることだけど。
あとはアレかな陸上シーン。
ただ走るっていう単純な競技だからこそ、画で魅せるのは簡単じゃないと思うんだよな。
オーダーの駆け引きとか、バトンの受け渡しとかは、いくらでも表現できる気がするけど、一番重重要な「走る」シーンはもう少し躍動感というか走ってる感が欲しかったかも。
とりあえず恋愛のフラグも微妙に立ってるし、今後の展開期待。
1巻読んで見切りをつけたくなるような展開じゃなかったのはひと安心。
「金剛番長」 1巻 鈴木央
- 2008/02/18(月) 23:00:47
いっや〜くだらない。最高だね。
![]() | 金剛番長 1 (1) (少年サンデーコミックス) (2008/02/18) 鈴木 央 商品詳細を見る |
作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜太平の眠りを貪る日本に、迫る悪鬼羅刹番長軍団!!
立ち向かうは、現代に残った最後の硬派・金剛番長!!
ああ日本はこのまま、偉業の学生軍団に支配されてしまうのか…!?
乱れ飛ぶ学ランとゲンコツ、汗と血しぶきのカーニバル!!歯を食いしばれ!!読め!!そして戦慄せよ!!チビるか!?惚れるか!?
俺たちに与えられた選択肢は二つしかないッ!!〜
番長と番長のぶつかり合いを描いた金剛番長。
イヤー熱いね。くだらないね。そんでもって面白いね。
ヤクザの事務所に独りで、殴り込んじゃう漢金剛晄のはっちゃけプリときたら、今の少年誌でここまで突き抜けらてるヤツも珍しいって感じ。
最近、テニプリみたいに、期せずしてネタマンガになってるようなマンガも少なくないなかで、このマンガは随分冒険したなぁって感じ。
表紙の画からして凄いでしょ?ナンだよその襟って感じ。
突っ込みが間に合わないほどの勢いで、主人公をはじめとする、ぶっ飛んだキャラクター達が所狭しと暴れまわるこのマンガ。
にもかかわらず、このマンガはネタマンガに終わってないのが凄い。
もちろんネタマンガとしての面白さはあるんだけど、物語の基本になる、強くやさしい男による勧善懲悪という、少年マンガの王道の部分がきっちりと作られてるからこそ、コレだけ人を惹きつけられる作品になってるんだろう。
コマの魅せ方や、悪役の立たせ方など、勢いだけじゃ描けないなという部分もしっかりしてるし、今後に期待が持てるな。
久々にサンデーだからこそ読めたのかなって気がするマンガ。
この人はジャンプを出て正解だったかもしれないな。
「でじぱら」 1巻 高木信孝
- 2008/02/17(日) 21:27:25
薀蓄系マンガはどこまで行くのか。
![]() | でじぱら 1 (1) (電撃コミックス) (2006/08/26) 高木 信孝 商品詳細を見る |
作品紹介
〜無為な日々を過ごす大学生「松下けんじ」は、ある日、壊れたラジカセから現れたAVの精霊と出会う。
精霊に導かれるままたどり着いたのは、大学のとあるサークル。
AV倶楽部と名づけられたそのサークルにいたのは、「まれは」「てまり」「うぶき」のAV大好き三人娘。
けんじのAV萌えライフが始まる〜
AVってあれですよ?オーディオビジュアルですよ、一応言っておくと。
電撃だと、ギリギリどっちかわかんないけどw
それにしてもキャラとストーリー、それに薀蓄ってパターンが最近目立つようになってきたな。
マンガにはテーマがつきもので、それが細分化してるとは思ってたけど、まさか家電マンガとは。
AV専門の雑誌もあるし、作中では秋葉原が舞台に出てくるように意外とマンガとの親和性も
高いし、掘り出し物なのかも知れない。
ただ、あからさまに狙ったであろう下着のシーンとか、女性陣のキャラクターだったり、全体的なノリがまんま電撃のノリなのは少し疑問符は残らないでもない。
もうすこし深みのあるキャラクターを用意できたんではないかな?と。
工業大にAV倶楽部があるのはまだ言いとして、そこの部員がみんな可愛い女子ってのはなぁ、さすがに…。
AVっていうある意味玄人ばっかりが集うような世界をモチーフにするんなら、その辺の趣味人の人間性っていうのもコメディ的に描いて欲しかったな。
とりあえず掴みとしてはいい感じだから、あとは極端にキャラに走らないで欲しいなぁ。
主役はあくまでAVで貫いて欲しい。
電撃のマンガに何言ってんだといわれればそれまでだけど、1巻の裏表紙を見るとどうしても不安になってしまう。
「C」 全2巻 長田裕幸
- 2008/02/16(土) 16:15:49
裕幸時代の作品、大型書店にて発掘。
![]() | C 1 (1) (ヤングキングコミックス) (2003/05) 長田 裕幸 商品詳細を見る |
作品紹介
〜「元首都東麻都・急激に進むスラム化」そんな記事を書くため東麻都へ取材にやってきた女性記者海老須香。
彼女は治安の悪さに早速直面することになる。
暴漢に襲われそうになったところに、救いの手。
鮮やかに大男を倒し、エビスを救ったのは「都知事になる男」と豪語する少年「タイ」だった〜
とにかく王道中の王道で突っ走ったマンガという印象。
京極という知事の誕生以降、街は堕ちていく一方。スラム化した街を舞台にやんちゃなガキが悪を倒すべく立ち回るって流れ。
「松本太洋の鉄コン筋クリート」に近いといえば世界観を理解してもらい易いかな?
トラウマを抱えた主人公が、真っ直ぐと悪を倒すべく突き進む様は少年マンガ以外の何者でもないが、過去のエピソード、際立った悪の存在、、仲間との友情、熱い要素を片っ端から詰め込んだあるので、ぐいぐい読める。
何より、スラム化した街の雰囲気や世界観をしっかりと構築しているデザインセンスが光ってる。
この画は人によっては好みが分かれるものかもしれないが、九龍城をモデルにシしたと思われるゴチャゴチャした街を舞台に力強い線で描かれたキャラたちが動き回るさまは、非常に惹かれるところがある。
個人的には展開がもう2転3転あってもよかったなとも思うが、2巻で完結したからこそのスピード感を感じることもできるし、そこは難しいかな。
マガジンで連載してた「トト」や今月マガで連載してる「TRIBAL12」の原点がココにあるなぁと感じた。
「うさぎドロップ」 1〜3巻 宇仁田ゆみ
- 2008/02/15(金) 18:22:25
大判で1冊1000円は痛いけど、それだけの価値はあるね。
![]() | うさぎドロップ (1) (FC (380)) (2006/05/19) 宇仁田 ゆみ 商品詳細を見る |
作品紹介
〜案外、この世界も悪いもんじゃないって
りん、君はしっているかい?
祖父の隠し子・りんを育てることになったダイキチ
6歳児と30男が繰り広げる、なごみ系ちぐはぐLIFE 〜
どっかのドラマにありそうな設定だけど、中身はそんな陳腐なモンじゃない。
子供の心理をしっかりと鮮やかに描き、それを受け止める大人の心情も様々に描いている。
世間体を気にする大人や、子供に愛情を注げない大人など、世界の醜い部分が6歳のりんに押し寄せる。
このマンガではそぬいう部分をあまり肯定的な描き方はしていないが、現実を考えたとき、そういうものもしょうがないという風に感じさせるようにも描かれているように感じる。
素直なりんの性格。男気があり、しっかりとしているダイキチ。
メインになる二人は非常に好意が感じられるキャラクターで、二人の親子生活は、なごみ系の名に恥じない安らぎと、家族というものの暖かさを感じられる。
りんを引き取ることになったダイキチは独身サラリーマン。
男手ひとつで、仕事との両立をしながら、自分の子供ではない女の子を育てる。
そこにあるのは決して美談だけではないんだよということが暗に伝わってくるものの、それでも前向きに進もうとする、二人の急造親子の有り様は、素直に心を打たれる。
読んでて、こんなカッコイイ大人と、健気な子供ばっかりだったらなぁ、と少しネガティブになってしまうのはこのマンガのせいじゃないとはいえ、少し悲しいことだな。
とりあえずまだ物語は続くみたいだし、落としどころもわからないから、先のことはなんともいえないけど、ダイキチとコウキ母とのフラグはどうなるのかが気になるな。
「ZOOKEEPER」 1〜4巻 青木幸子
- 2008/02/14(木) 14:18:42
単なる動物薀蓄モノに収まってないのは凄いな。
![]() | ZOOKEEPER 1 (1) (イブニングKC) (2006/09/22) 青木 幸子 商品詳細を見る |
楠野香也は独楽市立「コマ動物園」の飼育員。
トルブル体質な彼女には他人にはない特殊能力があった。彼女は温度を視認することが出来るのだ。
新米飼育員楠野の目を通して描かれる、人間と動物とのつながり。
命を見世物にする動物園というものに深く突っ込んだ、意欲的動物園マンガ。
動物って可愛いよね。命は大切にしなきゃいけないよね。
それだけでも魅せ方いかんによってはしっかりとしたマンガになると思う。
でもこのマンガはそれだけでは終わらない。
娯楽施設としての、種の保存機関としての、研究機関としての「動物園」。
そのどれもが欠かすことの出来ない要素である。
衆人の目にさらせれる行為自体が、本来動物にとってプラスになることはない。
それでも、そうやって動物に関して興味を抱いてもらえないことには、動物たちの保護という未来を気づくことは出来ない。
かといって、あからさまに健康を害してまで、展示に出すわけにも行かない。
ショービジネスであるが故の矛盾。
それに葛藤する楠野の視点は、わりと一般の読者に近いものとなっていて、すんなりと疑問に入っていける。
それに対し提示される答えも一つじゃないのがこのマンガの面白い所。
様々な個性をもった飼育員や獣医といったキャラクターが登場し、それぞれの見解と愛情をもって動物達と接している。
動物の変わった生態の薀蓄や、個性ある人間達のドラマから、読者を引き込み、動物についての問題提起を投げかけてくるのは非常に巧い。
マンガとしても面白いし、読み物としても価値があるな、このマンガは。
今はあんまりメジャーじゃないみたいだけど、ドラマ化とかしてブレイク、みたいな流れはありそうだな。
「ヨイコノミライ完全版」 全4巻 きづきあきら
- 2008/02/10(日) 15:42:31
裏「げんしけん」って感じ。
![]() | ヨイコノミライ 1 完全版 (1) (2006/07/28) きづき あきら 商品詳細を見る |
作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜日々、漫画とアニメの雑談に興じてばかりの門倉高校漫画研究会。
部長の井之上は、やるきの見えない彼らに部誌の発行を提案する。
そんな中、ささいなきっかけで漫研に入部することになった、青木杏。
入部早々、杏は巧みに彼らの自尊心を刺激し、漫研の平穏でぬるい日常が大きく揺らぎ始めた……〜
学校に漫研があって、そこに趣味を同じにする仲間がいて、気になる異性もいたりしちゃう。
オタクの誰もが憧れる「げんしけん」的ぬるま湯。
ソコに思い切ってメスを入れた作品。
作者自身があとがきで「オタク文化を好きだからこそ暗い部分もなかったことにしたくなかった」と語ってるように、オタクと言う人たちの持つ負の面をこのマンガはしっかりと描いている。
それはもう、読んでてつらくなるほどに、的を射てる
他者との距離感を巧く保てない人間であったり、無根拠に自分の未来を楽観視する人間であったり、自分と近しい人間の成長に異様なまでの嫉妬と疎外感を感じたり、作品に対して批判をすることで悦に入ってみたり。
自分に都合のいい現実しか見ようとせず、それ以外の現実からは目を逸らし、夢は人一倍語るくせに、真摯に努力する根性はさらさらない。
オタクってカテゴライズは趣味によってなされるもんじゃないんだなぁと再認識。
卵が先か鶏が先かって議論にはなりそうだけど、そういう気質の人間がたどり着く先がアニメやマンガなのかもしれないと感じた。
掲載誌が廃刊になり、未完のまま宙ぶらりんになった作品を、今回復刊&書き下ろしで完結部を収録って流れでた完全版らしいので、正直ラストのまとめはすこし強引かなぁとも思わなくも無い。
伏線というか、まとめ切れてないキャラクターが何人かいたのは少し気になったかな。
ただ、それでもこのマンガのインパクトの持つ意義は十二分あると思う。
最終的には「オタク」を肯定するのかなと思った所でのラストのシーンは凄く衝撃的だった。
「げんしけん」好きな人にはぜひ読んでみて欲しいなぁ。
あとなんとなく「NHKへようこそ」のラストに納得行かなかった人にもおすすめかも。
「学園革命伝ミツルギ」 5巻 作河田雄志 画行徒
- 2008/02/09(土) 15:21:30
2冊しか入らないマンガを両方とも店員が買っていく、ウチの店って…。
![]() | 学園革命伝ミツルギ 5 (5) (CR COMICS) (2008/02/07) 河田 雄志 商品詳細を見る |
相変わらず絶妙な知名度でわが道を行く「学園革命伝ミツルギ」も気づけば5巻かぁ。
始めてみたときはツボに来たと同時に、すごいキワモノだなとか感じだけど、サイン会やったり、雑誌の表紙を飾ったりしてるあたり、そこそこ支持はされてるんだろうか?
内容的には、普段と変わりなく、相変わらずのくっだらないギャグの詰め合わせ。
少し、学校から離れたエピソードが多かったり、御剣の過去のエピソードを入れてきたあたりは変化球かなぁとも感じたけど、新鮮さを演出するまでにはいかなかったかな。
作者の人も自ら言及してるけど、この手のマンガは5巻6巻辺りが難しい。
キャラが立ってるギャグマンガってその気になればいくらでも続けられるから、気にすることはないっちゃないんだけど、どうしても読者の数は頭打ちになっちゃうし、マンネリ化は避けられないと思う。
時事ネタで延命するって手もあるけど、このマンガに求められてるものとは違うような気もするしなぁ。
個人的には少しシチュエーションを変えたり、新キャラクターや組み合わせでバリエーションを増やしたりして、もたせつつ後2、3冊でスキっと締めて欲しいなぁ。
このマンガの勢いって言うか、はっちゃけたノリが好きなぶん、冗長になられるのは悲しい。
中二階堂っていうキャラを終わらせるのはもったいないけどね。
6巻では軌道修正するんだろうか?
中篇とかが増えたりするとやだなぁ。
「eensy-weensyモンスター」 全2巻 津田雅美
- 2008/02/07(木) 13:52:43
守備範囲を広げるべく少女マンガを読んでみた。
![]() | eensy-weensyモンスター 1 (1) (花とゆめCOMICS) (2007/07/05) 津田 雅美 商品詳細を見る |
作品紹介
〜五月七花は、成績普通、運動神経いまひとつ、容姿平凡のどこにでもいる女の子。温厚な人間だったはずなのに、同じクラスの王子こと常盤葉月の言動を見ていると、悪意が毒虫のごとく噴出!クリスマスの日、ついに葉月に悪態をついてしまい…!?〜
主人公はもちろん脇役にいたるまでしっかりキャラが立っていて、その存在だけでも充分成立できそうな感じ。
加えて、心の中の暗い部分といかにして折り合いをつけていくか、であったり、周囲に興味を持てず自己完結してしまう性格をどうするか、と言ったテーマを上手に見せてくれる。
メインの毒舌女VSナルシスト王子の対立はそのすれ違いがとてもよく描かれていて面白い。
複数の視点から心情を描くことによってそのズレをしっかりと読み手に伝えているのは、構成の巧さだなと思った。
心情の移り変わりも丁寧に描かれているから、戸惑いも無くすんなり入っていける。
とはいえ、全2巻というボリュームにはちょっと難アリ。
七花と葉月の真情の変化と、その歩み寄りの部分は過不足無く描かれているけど、アレだけのキャラクターを用意したんだから、まだまだ膨らませる余地はあった気がするな。
冗長になられるよりは全然ましなんだけど、最後の方は普通に恋愛してんなぁコイツらとか思ってしまった。
序盤のコメディ色をもうちょっと維持して欲しかったなとは感じた。
まぁそれも、この作品が面白いなと感じたからこそのわがままなんだろうけど。
機会があれば途中で投げてた「彼氏彼女の事情」もあらためてぜんぶ読んでみようかな。
「巨娘」 1巻 木村紺
- 2008/02/05(火) 23:47:16
なんだコレ。……おもしれぇ。
![]() | 巨娘 1 (1) (アフタヌーンKC) (2007/12/21) 木村 紺 商品詳細を見る |
作品紹介
〜ピーク時は目の廻るような忙しさの繁盛さを誇る焼き鳥屋の店長はなんと女性。
男勝りな行動力で店を切り盛りするジョーさんは181cm。巨娘である。
真の漢ジョーさんとその周りの面々との日々を描いた巨娘コメディ〜
表紙にはデカデカと顔とタイトル。
裏表紙には「ジョーさんは巨娘です。」とある。
なんだコレと言う第一印象は中を読めば180度変わるはず。
これ以上のタイトルと表紙はありえないなとか思った。
お世辞にも巧いとはいえない画、単純なコマ割り、コマとコマの間に挿入されるモノローグは手書き、と一瞬このマンガは面白いのかと疑問を抱いてしまうが、はっきり言ってそんなものはこのマンガの面白さには一切関係ない。
とにかくキャラクター。このマンガの魅力はその一言に尽きる。
ジョーさんがいいオトコすぎるのだ。
181cmの体格。ヤクザに強請られようが一歩も引かず。
気に入らないオトコはゴミ箱に叩き込む。
時には力ずくで、時には力ずくで、とにかく筋を通す女、ジョーさん。
このキャラクターがとにかく魅力的。
その溢れる男気は見ていて爽快。
周りを彩るサブキャラも、一人ひとりがよく作りこまれているうえに、舞台設定や人間関係もしっかりと凝ってあって、ジョーさんを中心に様々な展開が見れるので、読んでいて飽きない。
江古田ちゃんといい、ジョーさんといい、アフタヌーンの女性陣はすげぇのが居るな。
「サムライうさぎ」 4巻 福島鉄平
- 2008/02/04(月) 22:10:45
![]() | サムライうさぎ 4 (4) (ジャンプコミックス) (2008/02/04) 福島 鉄平 商品詳細を見る |
金貸し騒動も終わって、うさぎ道場とその面々は次の展開へって感じの4巻。
後半に登場する新キャラだったり、うさぎ道場vs講武館の構図だったりと、4巻はなにかと動きが多いけど、この巻の見所はやっぱり「伍助」と「志乃」のラブコメだね。
道場建てて、それなりにドタバタやって、この巻でやっと原点に立ち戻ってきたと言うか、「伍助」「志乃」の夫婦っぷりはいいなぁと再認識。
二人で手をつないでるシーンを見てるだけでドキドキできるラブコメって凄いなぁというか、夫婦が一緒の時間を過ごすって言うだけで、一喜一憂し合える関係ってなんともウブでいい。
それをみてるこっちまでドキドキできてしまうんだから、しっかりこの作品の世界に、「伍助」と「志乃」のキャラクターに引き込まれてる証拠なんだろうな。
やってる事は「青くて」「甘くて」っていうべたべたなラブコメだけど、それが実直な「伍助」と健気な「志乃」とのこととなると素直に見れるから不思議。
新キャラについてはまだなんとも言えないな。
登場が唐突過ぎてまだ異物感しか感じないけど、この二人のエピソード次第だなぁ。
ある意味「いい人」が一杯のうさぎ道場でどうやって存在感を出せるかだな。
5巻は「摂津」フィーバーな展開だろうから、本格的にスポットがあたるのはまだ先かな?
とりあえず当分は御前試合の予選かな。
「ぎぶそん」 作伊藤たかみ 画ゴツボ×リュウジ
- 2008/02/01(金) 23:22:45
知り合いが原作を褒めてたうえに、ゴツボリュウジだったから買ってみた。
![]() | ぎぶそん (PIANISSIMO COMICS) (2008/01/25) 伊藤 たかみ、ゴツボ×リュウジ 他 商品詳細を見る |
作品紹介
14歳、青春真っ盛り。
ガンズ・アンド・ローゼスの洗礼を受けた中学生のすることといったらバンド組むしかないでしょ!?恋に友情に未来に…。
若さに悩みはつきものだけど、バンド仲間と音楽があればなんだって乗り越えられる!
痛快青春ロックンロール物語。
これが14歳のリアルサウンド!!
リアルかどうか判断が付かないのは、自分自身にこんな青春の経験がないから。
仲間内でバンド組んで、友情劇があって、恋愛劇があって、文化祭で大成功。
お互いの絆を確かめてみたり。幼馴染同士で付き合っちゃたり。
まぁベッタベタな青春モノですな。
文章の表現を目にしたわけではないし、この原作の良し悪しついてはあまりあれこれ触れないけど、展開自体はとにかく王道。
まぁ青春モノなんだし、コレくらいベタの方がかえっていいのかも?
爽やかな絵柄で、こまかいギャグだったりをはさんでくるゴツボリュウジの画との相性は案外よくて、関西弁のやり取りなんかに妙なリアリティと言うか、若者の空気感を感じれたのはいいなぁと思った。
ひねりとかはあまり無いけど、スキッとした読後感を得られるしなかなか悪い作品ではないと思う。
ただいかんせん自分との相性が悪すぎた。
こんな真っ直ぐな青春を見つめられるような人間じゃないから、読んでて恥ずかしくなるシーンも少なくなかった。
活字で読むともうすこし素直に物語を見れる気もするかな。
にしてもゴツボ×リュウジってこんな作風だったっけ?
マサルのほうの印象が強いから、もっとギャグ系だと思ってた。
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