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「ちゃぶだいケンタスペシャル版」 全4巻 うめ
- 2008/04/29(火) 01:54:22
![]() | ちゃぶだいケンタ 1 スペシャル版 (1) (バーズコミックススペシャル) (2008/03/24) うめ 商品詳細を見る |
あぁどれも画像が無い。
作品紹介
〜母親も居ない、住むところも無い。居るのは働きもせず飲んでばかりのダメ親父ただひとり。
貧乏暇なしとばかりに、友達の宿題をこなして小銭を稼ぎ、集金から逃げ回る。
不憫な境遇でたくましく生きる小学生ケンタと、その周りのキャラクター達による痛快人情ギャグアクション〜
東京トイボックスでおなじみ、という紹介で何人の人に伝わるだろうか?
モーニングに掲載してたデビュー作新装版で登場ということで、「トイボ」好きとしては見逃せない。
ただこれがまた、なんとも、レビューの難しい作品。
どんなマンガ?ときかれれば、人情モノ?と疑問符が残った答えになってしまうし。
面白いの?と聞かれても、まぁ人によってはなかなか面白いんじゃないかな、と歯切れの悪い答えになってしまう。
というのも、デビュー作とあって序盤は画も話も安定しない。
最初はちょっと毒の効いた貧乏少年を中心としたギャグテイストなんだけど、人受けの悪い画で描かれてる上に魅せ方も確立されてない感じで、正直イマイチ。
2巻も中ごろを過ぎてくるあたりで、画も安定してきて、話もキャラクター性を打ち出したストーリーものになってくる。
このあたりからやっと面白いなぁと感じてくることが増えてくるので、全体的なクオリティは決して高いとはいえないかも。
ただ、ラストに向かって、構成の巧さや人情モノの熱さ等「トイボ」に繋がってると感じるものが見えてくるは、少々おこがましいようではあるが作者の成長をありありとうかがうことが出来るので「楽しみ」という点では中々のものがある。
作者自身もブログで「1巻2巻あたりはアレだ」的な発言をしてるので、1巻2巻は苦笑いをしつつ、後々変わっていくギャップのネタとして読みつつ、3巻4巻で「うめ」を堪能って読み方がよろしいんではないでしょか?
良くも悪くもファンアイテムかな。
「よんでますよアザゼルさん」 1巻 久保保久
- 2008/04/28(月) 12:23:42
![]() | よんでますよ、アザゼルさん。 1 (1) (イブニングKC) (2008/04/23) 久保 保久 商品詳細を見る |
作品紹介。
〜悪魔を呼び出し使役。様々な依頼をこなす悪魔探偵芥部とその助手佐隈。
呼び出す悪魔は、小さくて可愛いマスコット然としては居るものの、中身はおっさん。やることは変態。
そんな悪魔に振りまわされたり、逆に振り回したりなドタバタコメディ〜
愛嬌のある外見と裏腹にギャップのある性格ってのはギャグではもはや定番だけど、その定番でしっかり笑わせてくれる。
この作品のギャップは基本変態野郎なので、流れとしてネタは下が多くなる。
ちょっと下卑た感じは否めないものの、ネタ自体は面白いし、手数も多くてテンポがいい。
とにかくテンション高めで色々詰め込んで居るし、キャラクターと下ネタが主なので、消費期限が早そうな印象を受けるのがちょっともったないような感じも。
こういうのもあっていいよねってノリのマンガなので、雑誌に掲載されてる分にはいい感じで箸休めになるけど、単行本で一気に読むのはどうかな?って気はしないでもない。
この「久保保久」という人、名前を始めて見かけるんだけど新人のひとだろうか?
大量の下ネタに隠れてはいるけど、メリハリの利いたギャグとか、ちょっとした台詞のセンスとかなかなか光るものがある気がするなぁ。
もうすこし落ち着いた作品も見てみたいかも。
なんというか「ケロロ軍曹」と「銀魂」を足して、「いい話」成分を抜いて、「下ネタ」をきつくしたって感じのギャグマンガ。
つまらなくはないです。
「ADAMAS」 1巻 皆川亮二
- 2008/04/24(木) 22:41:55
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ウルジャンのピースメーカーと平行してイブニングでも連載してたとは…。
あやうく見落とすところだった。
作品紹介
〜宝石に関する特殊能力を持つ『宝石使い』流崎レイカ。行方不明の父を探す彼女はダイヤモンドシンジケートの依頼を受け、今日も任務に向かう〜
という一風変わった宝石をテーマにした、アクションサスペンス。
主人公が特殊能力を使って、悪の組織が絡んでるような依頼をこなしていくってのはなんとも皆川亮二らしいんだけど、テーマである宝石ってトコロが少し引っかかる。
というのも題材としてそもそもソコまで魅力的ではないかな〜?と読んでて感じたから。
ダイヤモンドの採掘権をめぐって激しい抗争があるなんてのは結構有名な話だし、古来よりその美しさで人々を魅了してきた「宝石」、といわれればなんだかそれっぽくも聞こえるんだけど、主人公の能力も含めて、いまいち盛り上がりに欠けるんだよなぁ。
主人公の過去の伏線とか、一つ一つの事件の構成とか、画も含めてさすがの完成度にはなってるんだけど、根本のところであまり作品に魅力を感じられないかも……。
そのつまらなさが何処にあるのかは、自分自身はっきりとしないんだけど、多分テーマである「宝石」と「宝石マスター」っていう設定に惹かれるものがないのかなぁと。
皆川亮二という名前を頼りにもう少し様子を見てみようかな。
「リストランテ・パラディーゾ」 1巻 オノナツメ
- 2008/04/23(水) 08:07:48
![]() | リストランテ・パラディーゾ (2006/05/18) オノ ナツメ 商品詳細を見る |
BL系かと思って敬遠してたけど、そういうものとも違う。
耽美とかネオロマとかともまた違う。
「老眼鏡紳士萌え」女性向けのフェチズムを突き詰めたものであることには違いないけど、内容自体は女性向けってわけでもない。
「大人向け」って言えば簡単だけど…なんだろうこの作品は?…侘びさびに近いのかな?
紳士というキャラクターをいかした、大人な恋愛を中心としたドラマ。
薄味すぎず、かといって食べやすいってわけでもない。後味はあるけど、くどくなくて…なんとも独特な味。書いてよくわからない説明で申し訳ないけど、ホントそんな感じ。
イタリアのレストランを舞台としてるが、ワイングラス片手にバスローブで、みたいなマンガかな。
ちょっと手抜き感があって、人を選びそうな画ではあるけど、この画でしか醸し出せない世界観は確立されきったもので、そこに浸ることがこの作品を一番楽しむ方法だと思う。
少し説明が少ないかなと思えるネームも、あえて多くを語らず、推して知るべしといったテイストなんだろう。
ただ、キャラクターの描き分けが不十分なのはちょっと気になったかな。
「老眼鏡紳士」っていうでかい属性がかぶってるキャラが、5人も6人も出てこられると把握にてこずる。
人間ドラマを主眼におくなら、その辺の描き分けはもう少ししっかりして欲しかったかな。
個人的に聞きなれない語感の名前も多かったり、イタリア語の単語もちょこちょこでてくるから、とっつきにくさは否めない。
世界観を壊さない程度に、敷居を下げてみてもいいんじゃないかな?とはちょっと思った。
このオノナツメって人、和風の時代劇とか向いてるんじゃないかなとか読みながら思ってたら、どうやら「さすらい屋五葉」って作品でホントに時代劇をやってるみたい。
次はその辺も読んでみようかな。
「TRIBAL12」 3巻 長田悠幸
- 2008/04/19(土) 23:37:25
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正直さ2巻の引きの時点で嫌な匂いはプンプンしてたけど……。
明記はされてないけど、この終わり方はあれだろ?打ち切りだろ?もはや長田作品の名物の。
12人居る正義の味方集団の登場を一気に4,5人まとめこなすとか、世界滅亡までのタイムリミットを設けて正義と悪の対立構造を煽るのはわかるけど、一週間足らずで全面戦争とか。
ちょっと随所に強引さを感じる。
ぶっちゃけ、展開自体につまらなさは感じない。だからこそ、打ち切りが惜しくてならない。
決まった話数で全てをまとめるために駆け足に進みすぎたせいで、キャラの死だろうが、主人公の覚醒だろうがぜ〜んぜん重みを感じることが出来ない。
あまつえさえ、戦闘シーンも大幅に省略&ご都合主義。
おまけにダブル主人公の一角を担ってたキャラがただのかませ犬としてしか機能しないというなんとも淋しい展開ときたもんだ。
なんでこの人の作品はいつもこうなってしまうのか……。
まぁ作者の人が一番悔しい想いをしてるんだろうし、あまり批判的な事書きたくないんだけどね。
巻末に載ってる2本の読みきりも面白いし、この人のセンスはやっぱり独特のものがあると思うんだけど…一般受けはしないのかな…。
マガジン系列で続けて打ち切りになっちゃったし、今後の展望が見えづらいな…。
次回作にぜひとも期待したいけど。
「鉄のラインバレル」 9巻 清水栄一 下口智裕
- 2008/04/18(金) 21:56:02
![]() | 鉄のラインバレル 9 (2008/04/18) 不明 商品詳細を見る |
中4ヶ月とはアニメ化に向けての気合の表れだろうか?
戦況は本格的に3つ巴となり泥沼化。
JUDAへと押し寄せる加藤機関。独自の路線を打ち出す桐山英治率いるキリヤマ重工の迅雷部隊。
なかなかに燃える展開ではあるけど、森次の状況や、複数の勢力、戦線を同時に進行させてるもんだから微妙に展開がわかりづらいのがネック。
やっぱり月刊連載モノは刊行スペースに開きがあるから、前巻と合わせて読まないと置いてけぼりになるな。
特にラインバレルは展開が速いから。
それにしても、機体性能というか力関係がどんどんわかんなくなってきたな。
本来マキナは異世界から来た存在でオーバーテクノロジーを駆使した存在だったりするはずなんだけど、アルマや迅雷の戦線投入で押されていたりと、強いのか弱いのか。
JUDAに居るパイロットが弱いだけって印象もあるけど……。
この戦いが終わったら、キャラの立ち位置とか力関係とか一旦状況を整理して欲しいもんだ。
9巻で初登場。キリヤマのマキナ「プリテンダー」のデザインに関しては中々カッコイイ。
にしても作者の趣味のおかげというか、どんどんデザインのバリエーションが増えていくなぁ。
いずれ合体機が出ないとも言い切れないな。
「土星マンション」 1巻 岩岡ヒサエ
- 2008/04/17(木) 23:33:57
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作品紹介
〜地球全体が保護区域となった時代―
人間は地上遙か35,000メートル上空のリング状建造物で暮らしていた。
中学卒業と同時に、建造物の窓を拭く仕事に就いた少年・ミツ。
自分の存在と仕事の意味を探して、今、宙(そら)へと踏み出した〜
舞台設定と心情描写が秀逸だなぁというのが第一印象。
地球と宇宙との狭間で生きる人々の生活や生き様を、中学を出たばかりの窓拭き屋ミツの視点を通して描いていくこの作品は、ともすればSFの香りも感じられるが、一番のテーマは人間ドラマにある。
地表から35,000mの大気に身をさらすという過酷な仕事にその身をおきながら、ミツが出会うものは人と人とのつながり。
それは決して、暖かなものだけでなく、どんなに文明が発達しようと変わることのない醜いものでもあったりする。
その清濁を積極臭く押し付けるのではなく、素朴で風合いのあるタッチの画と、デフォルメを程よく利かせたコメディタッチで描かれたキャラクター達が、無理なく魅せてくれる。
伏線バリバリな展開でも、ガッチガチなSFでもないけど、なんとも味のある近未来人間ドラマって感じ。
IKKI内でのらみみとテイストが被ってるような気もしないでもないけど、大丈夫かな…?
舵取りしだいでは「プラネテス」的にもいけなくはないような気もするけど、このゆる〜い感じで次巻以降も続いて欲しいな。
「となりの801ちゃん―腐女子的高校生活」 1巻 仁 小島アジコ
- 2008/04/15(火) 21:10:37
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作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜腐女子ブームの魁「となりの801ちゃん」少女漫画版、ツンデレ美少年の幼なじみやら腹ぐらい美少女ライバルなど、ベタ要素ももりもり。
ラブたっぷりでデビューします〜
なんだか実に中途半端な立ち位置に落ち着いたなぁって印象。
随所に散りばめられるオタネタは確かに面白いんだけど、そこに薄さというかとってつけたというか、「801ちゃん」のオリジナルにあった、退廃的な感じというか、腐女子というものの業の深さみたいなものは見られなかった。
オタネタでちょっと味付けした、普通の(良くも悪くもご都合主義というか)少女漫画って感じ。
まぁこの温さというか、薄さみたいなものこそ編集部の求めてたもののような気はするんだけど、はたしてターゲットはどのあたりなんだろうか?
「801ちゃん」をストーリー漫画としてスピンオフさせるにあたって、最初に考えられたのが「801ちゃん」の持つ毒を薄めることだったのかなと思うんだけど、それをやっちゃうとオタあるあるが埋もれてる昨今では「オタ向け」としても「いいマンガ」としても武器がなくなってしまうような。
「あたしってこう見えて意外とオタクだから」とか言ってそうな緩めのラインにかろうじて受け入れられそうなって印象を受けたんだけど、どうなんだろう?低年齢に向けたオタネタってこんなもんなのかな?
でも今時中学生から同人漁っててもおかしくない様なご時勢だからな。
とりあえず本家書下ろしのネタ何本かはしっかり腐ってたので、まぁ。
「宇宙兄弟」 1巻 小山宙也
- 2008/04/13(日) 23:27:57
![]() | 宇宙兄弟 1 (1) (モーニングKC) (2008/03/21) 小山 宙哉 商品詳細を見る |
あらすじ(裏表紙より抜粋)
幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。
2025年、弟約束どおり宇宙飛行士となり、月面第1次長期滞在クールの一員となっていた。
一方会社をクビになり、無職の兄・六太。
弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる。
30歳からの再スタート。
哀愁漂うおっさんが自問自答を繰り返し、自分には何があるのか。夢を追いかけるとはなんなのか。
兄としての矜持。大人になってわかってしまった現実。
そんなしがらみと戦いながらも、子供のように「火星へ行く」という夢をかなえるためにがむしゃらになって突き進む。
「いつから夢を叶わないものとして、諦めてしまったのか」なんてテーマは、いかにもいい大人が読んで、心にモヤモヤとした波紋を残しそうだなって印象。
でもって、読んでみると、やっぱり心に刺さるんだなコレが。
でもそれが説教臭く感じなくて、厭味を覚えないのは、巧いコメディタッチと主人公六太の人間臭さあふれ出るキャラクターの魅力なんだと思う。
スタートを踏み切るところから、実際に宇宙飛行士としてJAXA(宇宙航空研究開発機構)による選抜試験へと挑むって流れはものすごく速くて、宇宙飛行士になるってことの困難さとかその辺のリアリティは抜けてるかもしれない。でも、そこは問題じゃないのかな?
あくまで「夢見るおっさんコメディちょっといい話風味」って感じのテイストなんだろう。
そう考えればテンポ良く話が進むから、読んでて退屈しないし、随所に散りばめられた小さなギャグも、くすりとした笑いを誘うのに十二分な役割を果たしてる。
純粋に物語を楽しめて、ちょっと心に残るものがある。
そんな感じのいい作品。すっきりまとまってくれたら言うこと無しだな。
「フダンシズム」 1巻 もりしげ
- 2008/04/11(金) 07:34:42
![]() | フダンシズム-腐男子主義- 1 (ヤングガンガンコミックス) (2008/03/25) もりしげ 商品詳細を見る |
作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜君を知ることは、僕が変わることだった。完璧王子と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数が恋をした!?姉の変わりに女装して「同人誌即売会」に参加した数。そこに、なんと憧れの「のぞみん」が現れるれる。
そう彼女は腐女子だったのだ…。彼女に近づくため「腐」の道へ踏み込んだ、数の恋の行方は…!?〜
要は非オタとオタによるドラマ。
この作品では単純なオタではなく「腐」という属性に限定して、より深く描こうとしているわけだけど、正直「腐女子彼女」とか「となりの801ちゃん」とか、食傷気味というか、何匹目のドジョウを狙ってるんだ?という第一印象は読み終わった後も払拭仕切ることは出来なかった。
ただ、作品のテーマ自体は斬新では無いけど、内容はそこそこ面白いと思う。
主人公の数の完璧でクールな2枚目というキャラクターと、どこかずれた「オタク」「腐女子」の世界という、ギャップを活かしたギャグや物語の展開はしっかり出来てる。
真面目ゆえに、この世界に段々と染まっていく数の堕ち方はなかなか面白い。
その辺を淡々と描いてるのが、この人の作風なのかどうかはわからないけど、上手な描き方だな、と。
ただ、さっき言ったとおり、テーマ自体に新鮮さはないし、飛びぬけたギャグや展開も、一点突破できるようなキャラクターがいるわけでもないので、作品全体にコレといったものは、少なくとも1巻の時点では見出せない。
しかも、2巻を買ってまで読みたいという引きがあったわけでもないのが、残念。
作者に思い入れがあるならってところかな。
「暴れん坊本屋さん」 全3巻 久世番子
- 2008/04/08(火) 23:56:22
今更だけど、書店に携わる者としては外せないかなとか思い立ったので。
![]() | 暴れん坊本屋さん (1) (Un poco essay comics) (2005/09) 久世 番子 商品詳細を見る |
作品紹介
〜切なくも心暖まる作品を描くマンガ家久世番子。
実は彼女にはもう一つの顔があった!
マンガ家兼書店員の久世番子が本屋さんの本音や裏話を描いた赤裸々エッセイコミック登場!!〜
ということで、本屋あるある満載の「暴れん坊本屋さん」略して暴本。
自虐ネタやコメディタッチで描いた本屋の日常は、どれもテンションが高く、デフォルメされた番子さんのキャラクターとも相まって、テンション高いまま一気に読めるおもしろさ。
マンガや、本が好きで書店に顔を出す人でもなかなか知れないような、本屋の裏側は、知らない人には興味深く映るだろうし、知ってる人には共感できる、いいネタになっている。
とはいえ、そのネタがあれば、誰にでもかけるってワケでもないのが「暴本」
どこまでが実際にあったことで、どこからがネタかは定かではないけど、いずれにせよ描き手にセンスが無ければ、同じ題材でもここまで面白くはかけなかったんじゃないかな?
コマの隅に描かれてる小ネタやパロディだったりの演出も憎いし、随分とサービス精神旺盛な作家だなぁという印象。
本屋という空間は、他の商業施設とは少し違ったもので、良いか悪いかは別として多くの本が好きな人による善意に支えられてるんだと感じると共に、今後、書籍の小売業としてどうなっていくんだろうなぁってことも考えさせられたり。
面白くて、本と本屋がちょっぴり好きになれそうな名作。
Amazonの画像を表示しといてなんだけど、興味が出た方はぜひともお近くの書店で。
棚になくても、取り寄せしたいって言えば、大丈夫ですから。
「大奥」 1巻 よしながふみ
- 2008/04/07(月) 23:37:21
マンガ大賞に3本もノミネートされちゃ食わず嫌いもしてられない。
![]() | 大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301)) (2005/09/29) よしなが ふみ 商品詳細を見る |
作品紹介
〜時は江戸時代。男にしかかからない謎の流行り病によって、日本の人口の男女のバランスは大きく崩れていた。
女性の4分の1にまで減ってしまった「男」は貴重な種馬として、社会的庇護を受ける存在となる。
女性将軍と男だらけ300人の大奥を舞台に描かれる、異色の時代劇〜
読み始めて早々、食わず嫌いをしていたことを後悔させられた。
こんな独自の切り口で大奥におけるドラマを描こうという発想力が凄い。
男の数が減る。それによって引き起こされる社会的変化をしっかりと説得力を持って描き、それに時代考証を重ねてくる。
序盤の主人公である、水野を中心としたエピソードも展開的には少々駆け足に感じたけど、彼のキャラクター性でドラマを魅せると共に、この舞台設定の説明もわかりやすくこなしているあたり、さすがにしっかりした構成力を感じた。
そこはかとなくBLの匂いを感じることもあるが、それをただの記号とせずに、そもそもの初期設定である現象ともあわせて、日本に古くから根ざしている「男」や「女」といったものの価値観を文化的に魅せようとしてるんだろうし、その舞台を男色の盛んであった、江戸時代であったり、閉鎖された特殊な空間である大奥を選んでるあたりも無駄が感じられない。
時代劇としても良く出来てる上に、セクシュアリティまで語ろうとしてる。
こりゃ、続きを読まずにはいられないな。
「サムライうさぎ」 5巻 福島鉄平
- 2008/04/06(日) 23:38:20
![]() | サムライうさぎ 5 (5) (ジャンプコミックス) (2008/04/04) 福島 鉄平 商品詳細を見る |
ジャンプコミックスで純粋に先の展開を心待ちに出来る作品の数少ない一つだな。
割と早い段階で、講武館とうさぎ道場の対立関係は伏せてあったけど、ソレが目に見えて展開に絡んできた5巻。
鰐淵が画策する道場同士の御前試合って流れを見たときは、このマンガにまで「天下一武道会」を持ち込まないでくれって、本気で凹んだんだけど、5巻を読んでひと安心。
確かに「対決」「大会」ってお決まりのジャンプに展開になってはいるけど、あくまで中身はサムライうさぎだった。
4巻の最期で、新しい門下生を引き連れてくるとともに自分はやめると出てった摂津正雪の進退と、過去のエピソードをもってきて、しっかりと泣かせどころをつくりつつ、新キャラの穂波と風間の定着化を図るって流れは無駄がなくて、構成の巧さを感じる。
ただ、多少不満というか、ジャンプの宿命というか。
1回戦が終わって2回戦へという流れでも、今度は穂波をスポットに当てて展開していくのはいいんだけど、その間が少しないんだよね。
1回戦のエピソードを志乃に語る摂津なんかの小ネタ見たいのを少なくとも1回分を使ってやって欲しいというか、展開が早いのは嬉しいんだけど、本来のストーリーマンガでは描かれないような、エピソードとエピソードの幕間劇みたいのはもう少し分量欲しいなって思った。
もちろん伍志乃の絡み中心でね。
相変わらず、微妙な売れ行きで、先行きに不安を抱かなくもないけど、6巻が楽しみだ。
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