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「終末のフール」 作伊坂幸太郎 画塩塚誠
- 2007/12/19(水) 10:10:28
無理にマンガ化する必要性もなかった気はするなぁ。
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あらすじ
〜8年後、小惑星が地球に衝突し、人類は滅亡する。
人間たちの狂ってしまった心の均衡は、土地に荒廃を呼び世界から希望という光を奪った。
混乱期を経て「終末」まではあと3年。
残された時間を人間たちはどの様に生きるのか?〜
帯にはコレを伊坂幸太郎の傑作SFとしてるけどコレはSFか?
あくまでこの設定に意味はなく、要は人間の生き様を見せるためのギミックでしかないし。
残りの人生が限られる人間がどう生きるか。
なにかに向かって努力することの意味を見出せない。
そんな世界で人は死ぬことが決まってる中「生きる意味を見出せるのか?」ってテーマ。
オムニバス形式で、いろんな人間のエピソードを見せていくって言う形式をとってるんだけど、このマンガを読んだときに思ったのは「浅野いにお」っぽいなぁって感じた。
ただ「浅野いにお」のマンガを読んだとき以上の感覚は得られなかった気がする。
閉塞した絶望感と、無根拠な希望、それが同時に存在するような世界観。
そんな感じのは共通してるんだけど、なんかなぁ共感できなかったというか、このマンガに出てくるメインのキャラクターたちの生き様ってのがあまりにも真っ当すぎる気がした。
死を目の前にして、それでもあきらめず前に進もうとする。
死が決められたものだからこそ、必死に生きようとする。
確かに、そんな生き様カッコいいし、美しいとも思うんだけど、押し付けな気がするというか、余りにもな美談ばっかりをエピソードとして、何個も見せられてもっていう嫌悪感は最後までぬぐえなかったなぁ。
「浅野いにお」のマンガも、最終的にはそっちの方向に流れるような気もするんだけど、いやみな感じがしないのは画の力が大きいんだろうか?
原作を読んでないので、なんとも言えないけど、このマンガの言わんとするところを余すことなく伝えらているのは小説のほうじゃないかなと思った。
伊坂幸太郎の作品は他にも「魔王」とかがサンデーでやってるけど、この人の小説って、実写化には向いてる気がするけど、マンガ化には向いてないような気がする。
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