「ZOOKEEPER」 1〜4巻 青木幸子 

  • 2008/02/14(木) 14:18:42

単なる動物薀蓄モノに収まってないのは凄いな。

ZOOKEEPER 1 (1) (イブニングKC)ZOOKEEPER 1 (1) (イブニングKC)
(2006/09/22)
青木 幸子

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楠野香也は独楽市立「コマ動物園」の飼育員。
トルブル体質な彼女には他人にはない特殊能力があった。彼女は温度を視認することが出来るのだ。
新米飼育員楠野の目を通して描かれる、人間と動物とのつながり。
命を見世物にする動物園というものに深く突っ込んだ、意欲的動物園マンガ。

動物って可愛いよね。命は大切にしなきゃいけないよね。
それだけでも魅せ方いかんによってはしっかりとしたマンガになると思う。
でもこのマンガはそれだけでは終わらない。
娯楽施設としての、種の保存機関としての、研究機関としての「動物園」。
そのどれもが欠かすことの出来ない要素である。

衆人の目にさらせれる行為自体が、本来動物にとってプラスになることはない。
それでも、そうやって動物に関して興味を抱いてもらえないことには、動物たちの保護という未来を気づくことは出来ない。
かといって、あからさまに健康を害してまで、展示に出すわけにも行かない。
ショービジネスであるが故の矛盾。
それに葛藤する楠野の視点は、わりと一般の読者に近いものとなっていて、すんなりと疑問に入っていける。

それに対し提示される答えも一つじゃないのがこのマンガの面白い所。
様々な個性をもった飼育員や獣医といったキャラクターが登場し、それぞれの見解と愛情をもって動物達と接している。

動物の変わった生態の薀蓄や、個性ある人間達のドラマから、読者を引き込み、動物についての問題提起を投げかけてくるのは非常に巧い。
マンガとしても面白いし、読み物としても価値があるな、このマンガは。

今はあんまりメジャーじゃないみたいだけど、ドラマ化とかしてブレイク、みたいな流れはありそうだな。

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