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「オトノハコ」 全1巻 岩岡ヒサエ
- 2008/06/02(月) 22:20:58
★★★★☆
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作品紹介
〜「変な声」そう言われたことがある。でも、高校入学から毎朝響いてくる歌声が、気になってしょうがない田辺きみ。なりゆきで合唱部に入部してしまったけど、ほんとに大丈夫なのか……。
声の悩みから恋の悩みまで、弱小合唱部の青春を描いた学園ストーリー。
青春部活もの。
文科系の部活を扱ったものとなると圧倒的に多いのがブラバン系。
この作品はそんな流行とはほんの少し違う合唱部もの。
ぶっちゃけストーリーの構成には目新しさのようなものは感じない。
部員数の少ない零細合唱部に入部した、1年生主人公。
多少軌道になるかと思われたところでの廃部宣言、そして実績を残すべくコンクールの出場を目指す。なんともありきたり。
しかしそんなことはまったく問題ではない。「岩岡ヒサエ」というすばらしい個性によって描かれる暖かみのあるタッチ、随所に散りばめられた独特のクスりとくる笑い。そしてなによりベタな展開によって引き出される感動。
青春モノとして、キャラクターたちの細かな心情の機微を描いてるのはもちろん、合唱の部分もしっかりと描かれてるのも好感が持てる。
「音」っていうマンガでの表現が難しい対象を台詞も書き文字もない「無音」のコマで表現したり、合唱の練習についてもわりと具体的に描かれており、テーマに対しての作者の思い入れがしっかり感じ取れる。
絵のタッチともあいまって非常に丁寧なつくりが伺える良作。
同作者の「花ボーロ」とも微妙にクロスオーバーしているのがファンにはうれしい遊び。
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