「狼と香辛料」 1巻 小梅けいと
- 2008/05/17(土) 15:48:08
★★★★☆「狼と香辛料」に興味がある人なら買って損はないかと。
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作品紹介
〜旅から旅へ。孤独な行商に明け暮れる日々を送るロレンスの元に、耳と尻尾を備えた娘ホロが現れる。
その娘は豊作の神と崇められていた賢狼ホロだった。
孤独に飽いたロレンスは、ホロを故郷のヨイツまで送るべく2人での旅を始める〜
こんなコミカライズばっかりだったら大歓迎なんだけどなぁと思えるほどの出来。
電撃系に限ったことではないけど、ラノベのコミカライズって言うと、内容的にもビジュアル的にも「薄い」ってイメージがある。原作のイラストレーターより画力の低い新人とかが作画やってて、2,3冊で終わるってのが定番な気もするんだけど、この作品はそんなレベルじゃない。
まず作画のクオリティ。
ちょっと幼さというか、萌えを強調しすぎたホロのデザインには多少の賛否は上がるかもしれないが、画力は文句なし。
原作の魅力の一つでもある中世の世界観をしっかり伝える、描き込まれた背景。
会話の間、商人同士の駆け引きといったものも、演出やコマ割りが巧くしっかりと表現できている。
原作にある2つの大きな魅力「中世の経済」「ホロのキャラクター」の内、キャラクターの強みを魅せるべくしっかり作られてる。
決してキャラ一辺倒というわけでなく、作品の武器、作家の武器、そういうのをしっかり踏まえた上でちゃんと作られてる印象。
デザイン的にホロの見せる「老獪な狼」というところは少し弱いような気もするんだけど、それもわかった上で「可愛さ」を推してきてるんだろう。コレはコレでいい気がする。
コミカライズをするにあたって「小梅けいと」を持ってくるあたり、メディアワークスも「狼と香辛料」に本気なのかな。
萌えホロというかキャラクター作品はこのコミックで補って欲しい。
原作には物語の部分をしっかりとして変に延命措置はしないで欲しいんだけど……。
「金剛番長」 2巻 鈴木央
- 2008/05/17(土) 13:38:16
★★★☆☆
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あらすじ(裏表紙から抜粋)
〜ついに始まった23区計画!!未来の独裁者を目指し、東京中で番長達が暴れまわる!!
その様はまさに死闘の祭典。命知らずのワールドカップ!!奇人変人大集合!!
中略)汗が!!血が!!筋肉が!!今、東京は漢たちが百花繚乱!!
2巻をよんで最初に感じたのは意外と一発ギャグで終わらなかったなぁという印象。
キャラを立たせた一話完結モノだったのが、徐々にバトル化していくのは良くあることだけど、このマンガは最初から、23区対抗バトルロイヤルを謳ってるのでその点は潔いかな。
展開が速いのも好感が持てる。
戦闘の引き伸ばしばっかりだと、無駄に巻数を重ねてるのに大してエピソードは進まないなんてこともあるけど、ホイホイと他区の番長を倒していく様は小気味が良い。
良い感じにキャラが立ってる番長と戦いつつ、最後は「漢」を魅せて終了。
ある種新しい一話完結モノなのかも知れない。
戦闘で、金剛番長が結構知性派なのも、面白い。
冷静に敵の攻撃や状況を分析したりしてて、戦闘が圧倒的なパワーで殴るだけじゃないところがいいな、飽きが少ない。
最初のインパクトが大きすぎるこのマンガの敵は「飽き」だと思うから、敵キャラのバリエーションでそれをいかに回避するのかが、鍵かな。
表紙にも載ってる港区の番長が、キャラも立ってるし画的にも映えるし、今後も絡んできてくれるといいんだけどなぁ。
恋愛要素は流石にいらないとは思うけど、多少の華は必要かな〜。
この人の描く女の子可愛いし。
「ヘタリア」 1巻 日丸屋秀和
- 2008/05/15(木) 22:43:09
★★★☆☆
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作品紹介
〜砂漠でパスタを茹でちゃったり
戦車部隊で小銃&槍に負けちゃったり
10日かけて60km進軍して逃げるときは1日だったり
遊び好きで女好きで逃げ足の速いヘタレだけど愛すべきイタリア!
「彼」と世界の愉快な仲間達を描いて話題の脱力系コメディマンガ!〜
面白かった。
トリビアマンガに終始せず、画のタッチを上手に生かした擬人化でキャラクターをも立たせてるのは見事。
特にキャラだよな。
伊はもちろんのこと、独も米も英も仏も日もみんな可愛すぎ。
腐女子の方々がカップリングしたがるのも納得。
個人的にはもうちょっと日を掘り下げて欲しいかも。
ただ値段を鑑みると決してコストパフォーマンスはよくないし、1冊の漫画としての完成度って点を見れば、粗は幾つも目に付く。
キャラクターの多さや、画の完成度から一部のキャラの判別がつき難かったり、歴史ネタも対象が1貫してるわけでなく、ネタにしやすいものだけピックアップしたという印象だな。
自分の高校が世界史未履修で、世界史の基礎知識がちょっと抜けてるっていうのもあるのかもしれないけど、相関関係や歴史の流れについても少し説明が不明瞭じゃないかなというところもしばしば。
コレは書籍化にあたって編集がついてたんだろうから、その時点でなんかしらの方策を考えるべきじゃなかったのかな?
元サイトを見てたわけじゃないので、書き下ろしの量がどれほどのものかは定かじゃないけど、これで1000円は少し割高かなぁ。
画のクオリティ的にも4コマだから大判にせざるを得なかったのはわかるけど、Webマンガの書籍化で20万部って……幻冬舎ウハウハなんじゃないだろうか……。
巻末に2巻へ続くってあるけど、今後どうなっていくんだろうか?
正直現状だとちょっと中途半端な感もあるし、いっそキャラ漫画にしちゃえばと思う。
もし歴史要素は外せないというなら、もう少し深みや毒がほしいところ。
「リンガフランカ」 1巻 滝沢麻耶
- 2008/05/12(月) 22:47:16
★★★★★ おススメ
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作品紹介
〜売れないピン芸人「笑太」は有名落語家の長男。
落語で弟に負け、舞台を変えたが相変わらず振るわない芸人人生を送っていた。
そんなある日、笑いを通してしか他人と関われない男岸部と出会い、突如漫才コンビを結成。
お笑いのグランプリに出場することに〜
「人を笑わせる」文字通りそれに命を、人生をかける男達のヒューマンストーリー。
というと少し聞こえは硬くなるかもしれないが、1冊完結の形ででよくまとまっている笑いあり、涙ありの「芸人ドラマ」ってことで、非常に面白かった。
「芸人」「お笑い」ってことをテーマにしたものだと「べしゃり暮らし」が有名だけど、あの作品とは違って、作中で演じられてるネタもキャラクター同士の会話もテンポ良く描かれていて、実際に読んでいて笑えるところが良い。
やっぱ「お笑い」マンガは笑えなきゃダメだよね。
笑いにかける情熱というか、それ以外のことにも普遍的に通用することではあるんだけど、コレがなければ死んでしまうってぐらいのモノを持ってる人間がそれに対する欲求とそれゆえに受けるプレッシャーとみたいの間で逡巡するってストーリー。
親子の確執っていうエッセンスとか、切り離すことの出来ない二人お笑い狂いとか、なんとなく「G線上ヘブンズドア」に似たものを感じた。
意識したのかどうかは定かではないけど、決して見劣りするような出来ではないと思う。
もう少し長くこの二人の主人公達を見ていたかった気もするけど、物語の構成的には1巻でしっかりまとまってる程度でも良かったのかもしれない。
そんな昔の作品でもないのに、存在を知らなかった。
もうちょっと評判になってもいいような作品だと思うんだけど、それとも知ってる人はもう充分に知れ渡ってるのかなぁ。
「穴街の彼等」 1巻 ハラカズヒロ
- 2008/05/10(土) 16:32:22
★★☆☆☆
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作品紹介(裏表紙より抜粋)
〜母を捜してこの街を訪れたカナコは、長身、白衣、メガネの青年医師、ニイクラ先生にひと目ぼれ!
問題は、粗暴、乱暴、凶暴、なカナコの性格。
まだ小学生ながら、先生の世話ををしているソウは気が気じゃない。
今日もカナコは街の建設業者の皆さんと大立ち回り…〜
ハラカズヒロの商業誌デビュー作と謳ってはいるが、残念ながらこの人が同人でどれだけ名を馳せたのかを知らない、ある意味先入観を持つ事無く読めた。
で結論から言うと、まぁ面白いっちゃ面白いし、つまらないっちゃつまらない、という微妙な感想です。
このマンガ「穴街」という街の中心に大きな穴が開いてる街を舞台にしたシチュエーションコメディーなわけなんですが、シチュエーションに面白みがまったくない。
というか、1巻の時点でほとんどその「穴」のことに触れてないんだよね。
で、キャラクター中心にコメディっていくわけだけど、その部分はまぁ、ありがちではあるけど楽しめる。
ただ、破天荒系ヒロインとかマセガキタイプの子役とか、過去背負ってます感バリバリの優男風のキャラとかテンプレのオンパレードだから目新しさは皆無。
この人の売りなのかどうかはわからないけど、確かに裏表紙にある「キュートでハートフル」というのは虚偽ではないけど、それもずば抜けているかと言えば、首を傾げざるを得ない。
それよりもマイナー系のマンガにありがちな説明不足で勢い重視の展開とか、動きの流れがわかりづらいコマ割とか粗がどうしても目に付いてしまう。
もう少しギャグのキレなり、ぶっ飛んだキャラなりがあれば……。
人を選ぶと言うか、ハマる人はハマるだろうなって感じ。
まぁレーベル的にもそれで充分なんだろうけど、自分はちょっと入っていけなかったかな。







